基本情報
基本情報は以下の通りです。
タイトル | 半分、減らす。 |
著者 | 川野泰周 |
出版社 | 株式会社三笠書房 |
発行年 | 2021/10/15 |
ページ数 | 202 |
言語 | 日本語 |
この本はこんな人におすすめ
- 片付けが苦手な人
- 食事の量を改善したい人
- 今の習慣を変えたいと思っている人
本書をひと言でまとめると
この本をひと言でまとめると
「自分の行動を見直すきっかけを作る本」
です。
なぜこの本を選んだか
私がこの本を読もうと思ったのは、
- 世の中でミニマリストが流行っているから
- 物を減らして物理的にも精神的にも余裕を持ちたかったから
- 物を減らす方法を知りたかったから
です。
家の掃除をするときに
「物が多くて掃除しづらい・・・」
と感じることが多く、片付けているはずなのにいつの間にか物が増えて散らかってしまいます。
本書の表紙を見た時に、片付けの具体的な方法を知ることができると思って読むことにしました。
読む前の印象
読む前に感じた印象としては、
- 物を減らすための具体的な方法を知ることができる
- 筆者は何者なんだろう?
です。
単純に片付けの方法を知りたかったので、その具体的な方法を知ることができると思いました。
それと同時に、表紙に「精神科医/禅僧」と書かれていたので筆者はどんな人か気になりました。
印象に残った部分
始めにお伝えしておきますが、今回は筆者がどんな人なのかという点には特に触れないので気になる方は本書を手に取って確かめてみてください。
本書では筆者の実体験を例に片付け方や情報の断捨離、仕事の効率化などあらゆる場面における「半分減らす」考え方が出てきます。
その中でも読んでいて私が印象に残った部分を3つに絞ってお伝えしていきます。
- 捨てることも快感を覚える
- 食事を半分減らす
- 「やらなくて済んだこと」日記術
捨てることも快感を覚える
「そんなこと思うはずがない」
そう思った人は私だけではないはずです。片付けが苦手な人からすればこんな想像できないでしょう。
片付ける時の方法として、捨てるか捨てないかの2択を迫るのではなく「分ける」考え方が紹介されています。
捨てる物をその日のうちにゴミとしてまとめずに、いくつかの段ボール箱を用意し、そこに「分ける」形で整理するのです。たとえば、
- 使う頻度が最も高い「一軍選手」
- 使う頻度は高くないが、取っておきたい「二軍選手」
- ここ三年以上使っていない「三軍選手」
などに分けるのです。
半分、減らす。|川野泰周
この方法を知ってから
「だから自分は物が増える一方だったんだ」
と納得しました。
私は家で物が増えるときは基本的に特定の場所に置くように、物の住所を決めるようにしています。
ただ、新しい住所を決めるばかりで物が入る上限になったとしても、無理やり詰めたり新居を用意して強引に置ける場所を確保していました。
「分ける」という考え方を知ってから、しまう場所を作るだけでは片づけたつもりになっているのだと自分の中では新たな発見でした。
食事を半分減らす
私は本書で初めて、20代以降は年齢を重ねるにつれて基礎代謝も運動量も落ちることを知りました。
幸いにも太るほどの量を食べていなかったものの、高校時代のようにお腹いっぱいになるまで食べていました。
本書では食べ過ぎてしまう食べ方が記されており、当てはまる方も多いのではないでしょうか。
その食べ方とは次の通りです。
つい食べ過ぎてしまう食べ方3つ
- 食べるスピードが速すぎる
- 「ながら食い」をしている
- 「学生食い」を続けている
私の場合はすべて当てはまっていました・・・
「食事は空腹を満たすためのもの」という認識だったので、なるべく短時間で多く食べようと思うと自然と食べるスピードが速くなって量もたくさん食べていました。
また、食べている間に他のこともしたくなってゲームしたりアニメを見たりなどしていました。
本書には、そういった食べ方をしてしまうと自分にとって適切な量がわからなくなり、リスクが潜んでいることが記されています。
満腹を感じる暇もないくらい急いで食べたり、体の感覚に意識を向けずに別の物事を考えながら食べたりすることで、体からの大切なメッセージを見逃してしまうのです。
半分、減らす。|川野泰周
本書を読んでから食事に対する認識が変わり、今のうちに改善していこうという気持ちになりました。
「やらなくて済んだこと」日記術
本書では「無駄を省く」という観点を消費を減らす行動だけでなく、「余計な消費をせずに済んだ」という考えを利用して「我慢→ストレス→モチベーション低下」とならない工夫を挙げています。
買い物自体は本来、生活する上で必要な行動なので「我慢しなきゃ」と思うとストレスが溜まりいつか一気に爆発してしまいます。
私は甘いものが好きでよくコンビニのスイーツを買いますが、「今日は我慢」と何日も続けていると次第に「今日はいっか」となり、いつの間にか買う頻度が我慢する時より多くなるなんてことがあります。
自制心が無いと言われてしまえばそれまでですが、そんな自制心の無い私だからこそ 「『やらなくて済んだこと』日記術」は印象に残りました。
読んだ後の変化
ここから私が本書を通して実際に取り組んだ行動とその変化について3つお伝えしていきます。
取り組んだ行動とその変化
- 片付けの効率が上がって部屋がすっきり
- 「ながら食い」、「学生食い」をやめて分量を抑えられた
- 「やらなくて済んだこと」日記で行動の意識が変わった
片付けの効率が上がって部屋がすっきり
以前は片付けしようとしても、
「これはあとで使うかもしれない」「これは使ったことがあるから一応取っておこう」
と思って中々捨てることができませんした。
心配性に感じることが多い日本人なら誰もが経験あると思います。
そこで今回の「分ける」を取り入れて、使用頻度の度合いを3段階に分けて片付けるようにしました。
その結果、部屋が物で溢れかえることなく多少の収納スペースを確保してゆとりができたのです。
少しでも余裕があると物理的にも精神的にもゆとりができて気分が落ち着きました。
時間が経つと無意識のうちに物が増えてしまうので、増えたらすぐ仕分けして部屋が物で溢れないように気を付けています。
「ながら食い」、「学生食い」をやめて分量を抑えられた
本書には食べ過ぎを抑える具体的な方法があったので実践してみることにしました。
その方法とは
「ゆっくり時間をかけて食べる」
ただこれだけです。
具体的な方法を知りたい方は、ぜひ1度本書を手に取ってみて下さい。
「ゆっくり時間をかけて食べるなんてよく言われることじゃん」と思うかもしれませんが、実際にやってみて油断できないなと感じました。
初めのうちは、口に入れてから次のひと口に進むまでがとても長く、食後の物足りなさがありました。
それでも続けるうちに普段食べていた量の3分の2程度に抑えることができました。
本書のタイトルのように半分に減らすまではできませんでしたが、外食で大盛りにしたり家でごはんをおかわりすることがなくなり、食べた後の「もう動けない」がなくなりました。
また、食べる量が抑えられるようになったので少しではあるものの食費も浮きました。
「やらなくて済んだこと」日記で行動の意識が変わった
本書を読む前から日記を書く習慣はあったのですが、日によって書いたり書かなかったりしていました。
毎日寝る前に日記を書く習慣ができるように「やらなくて済んだこと」を必ず書く事にしました。
書き始めてからまだ1週間ほどですが、書く前と比べて物事に対する考え方や見方が変わりました。
「そんなの嘘だ」と思いますよね。私も最初はそう思っていました。
「やらなくて済んだこと」を書く前は「やろうと思ってやらなかったこと」ばかりに目が行って行動できなかった自分に対して嫌気がさしていました。
しかし、「やらなくて済んだこと」を書くことで色々な事に前向きに考えられるようになりました。
例えば、
「昨日は夜更かしをしなかったから今日早く起きれた」
「いつもは買い出しのついでにお菓子を買ってしまうけど、今回買わなかったから食費を抑えることができた」
以前の自分だったら自身を攻めてばかりで自己肯定感を下げていたので、嬉しい変化でした。
また、起こった事実は同じでも捉え方によって良い方にも悪い方にも転ぶことがわかりました。
まとめ
今回は川野泰周さんの著書、「半分、減らす」について紹介してきました。
本書に出会う前と比べて、取り入れた習慣により充実した日々を過ごすことができており、習慣を変えたいと思っている人におすすめの本です。
この記事で触れていなかった著者の禅僧としての考え方や習慣に関して気になる方はぜひ一度本書を手に取ってみてください。
私のブログでは読んだ本について、実際に行動に移した後の変化を発信していくので興味のある方は他の記事にも足を運んでいただけると幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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